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何度も聞かされた話

  • Posted by: moe
  • 2013年7月18日 08:47
  • その他

仕事でその山間ちかくにいく時は、いつもその民宿を利用した。
Fさんという話しずきの爺さんがいて、子供のころの事とか、おなじ話を何度もきかされた。

Fさんは、母親の実家でばあさんに育てられたらしい。
その実家には兄叔父と弟叔父がいて、兄叔父は知恵おくれで腕力だけ強くて、バカ叔父って呼んでた。
バカ叔父は、うらの物置のかげでよくセンズリこいてて、Fさんは近所のガキ仲間と一緒にのぞいて笑った。
時々、ばあさんが来て、そのままバカ叔父をつれて物置にはいった。

「中でなにしてたんだか知らんけどよー、バカでも男は男だし、ばあさんになっても、あそこは女だよなぁー。」

弟叔父はまともだった。弟叔父には嫁がきた。
そこの風呂は土間の隅にあって、仕切もなくて、風呂に入るときは、家族のまえで裸になるのがあたり前だった。
嫁叔母は、Fさんたちが寝た頃に風呂にはいってた。
夕めしの片づけとか針仕事とか、嫁の役目でおそくなって、汚れて冷えた風呂だった。
Fさんが起きてみると、叔母も土間の風呂のまえで裸になってた。
そのうしろにバカ叔父が立って、裸の叔母の股のあいだに手をいれて、叔母は何度もその手を払ってた。

ある時、叔母が具合が悪くてねてて、その隣の部屋で、Yさんは幼い従弟の子守りをしてた。
叔母とバカ叔父の話し声がきこえて、叔母のすすり泣きにかわった。
ばあさんに言われて、Fさんはその部屋から離れた。
ずいぶん時間がたって、バカ叔父が素っ裸ででてきて、おもての便所にいった。
叔母は着古しの襦袢一枚でぼーっとでてきて、幼い従弟に乳をやってた。
ばあさんが怖い顔で、叔母に何かいった。
叔母は顔をふせて泣き崩れて、股の奥の黒い毛が丸みえになった。
幼い従弟は寝ついて、ばあさんが引受けた。
バカ叔父が勃起したままもどってきて、叔母の手をひいて、また部屋にはいって長いことでてこなかった。

それ以来、バカ叔父と叔母は、何度かその部屋にこもった。
Fさんがのぞいてみたらやはり、裸で抱きあってた。

「叔母ちゃんの裸が汗で光ってて、惚れぼれするようでなー、バカ叔父が股に食らい付いてんだよー。」

Fさんはそう言って笑った。
そのうち叔母は、弟叔父が居るときでもかまわず、バカ叔父とその部屋にこもった。
ばあさんも弟叔父も、黙りこんで知らん顔してた。
叔母は2人目を産んだ。

ばあさんが死んだあと、弟叔父はわずかの山林を売った金で、バカ叔父を施設に入れて、庭のすみに風呂小屋を建てた。
Fさんは温泉旅館に住込みで働くことになり、そこでうまれて初めて、米のめしをたらふく食べた。
それまで、大根を煮込んだ稗飯しかたべた事がなかった。

Fさんは昔のこの土地のことを言った。

「嫁たちは、よく独り身の舅や夫の兄弟にせがまれててな。いやいやながら抱かれててな。そのうち、女の体ってなぁー味をおぼえてしまうわけよー。家のもんにゃ、それが当たり前になったがなぁー。」

その2人目はだれの子供だったのかと聞くと、

「それが分ってどうするんだよ。どうにもなんないよー。」

Fさんは、いつもそう言って笑った。

「まさか、Fさんの子供かい?」

冗談できいたが、そうかもしれねーと真顔で答えてた。
隠し事のできない人だった。
その辺も、いつか詳しくきかせてもらいたいと思う。

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