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姉たらしな俺

俺には一つ歳の離れた姉がいる。
特に姉弟仲も悪くなく、姉も普通のどこにでもいる姉で、変わってる所があると言えば怒らない事と泣かない事、ちょっとネガティブな事。
こう書いたら

「普通じゃん!」

と思う人も居ると思うけど、異常なほど怒らないし泣かない。
つねっても叩いても罵っても意地悪してもいつも笑っている人だった。

そんな姉とある日二人でテレビを見ていたら、急に泣き出した。
生まれてこのかた姉の泣き顔なんか見たことなかったので俺はパニクった。

理由を聞くとどうやら急にアイデンティティを疑いだしたらしい。

「私ね、もしかして誰からも必要だと思われてないんじゃないか?って思ったの。」
「姉ちゃん友達も一杯いるじゃんか、必要とされてるよ。」
「そうかな・・・。必要と思われてるかな・・・。」
「思ってるよ、親父達も友達もそう思ってるって。」
「みんな口だけじゃないの?」

正直な話、理由が理由なのでハァ?って感じだったから適当に流してた。
流せるうちは良かった。

「〇〇はどう思ってる?」
「え?俺?えーと・・・。」

ここですんなり言えればいいんだけど、気恥ずかくて答えに詰まった。

かなり恥ずかしかったが、姉のネガティブ加減を知ってる俺は曖昧な答えを返すと厄介と思い

「お、思ってるよ!俺も姉ちゃんを欲しいと思ってるよ。」

と全然違う方向へ直球を投げてしまった。

「欲しい?」
「あ、いや違う!違う!欲しいんじゃない!ひ、必要って事!」
「ホントに思ってる?」

かなりキョドってしまい結局信用されなかった。

「はぁ・・・。やっぱり誰からも必要とされてないなぁ・・・。口ばっかりじゃん。」

などと何度も繰り返すので、いい加減うざくなり実力行使に出る事にした。
バッ!といきなり抱きついてきた俺にビクッとして動かなくなる姉。
完全に固まり鼓動が早くなるのがわかった。

一分くらいしてボソッと耳元で

「俺、姉ちゃんの事好きだよ?この気持ちだけじゃダメ?」
「え?え?へ?アレ?あ、あの、す、好きって、え?、あの・・・。」

固まって動揺しまくった姉に追い討ちをかけてみた。

「だから必要なの!好きだから愛してるから側にいて欲しい。」

そこまで言って体を少し離し、目を合わせた。
姉は

「う、うん、いいよ。」

と言い瞼を閉じて唇を少しだけ突き出してきた。
もちろん俺は冗談だったので、たまらず笑いだしてしまった。

「ハハハ!姉ちゃん俺に何求めてんだよ!好きも愛してるも家族としてって事!」

姉は自分の勘違いが余程恥ずかしかったのか、俺は初めて姉ちゃんが怒った顔も見た。

「〇〇のアホ!バカ!変態!姉たらし!」

その後少しだけキスしたのは内緒の話。

えちぃ話もなくて長文ごめんね。

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山下一啓

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